AGAと男性ホルモンの関係とは?男性ホルモンの抑制方法も解説

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現在、薄毛で悩んでいる大部分の人は、AGAが原因だと考えられています。AGAについてまだ分かっていないことも多いですが、男性ホルモン(DHT)が関係していることが分かっています。


最初に、AGAのことを理解するために抜け毛のメカニズム、次にAGAと男性ホルモンの関係や男性ホルモンの抑制方法などについてご紹介いたします。
薄毛で悩んでいる人はこれを参考にして、男性ホルモンを抑制し薄毛の改善に取り組んでみてください。

この記事のポイント

ポイント1

抜け毛のメカニズムがわかる

ポイント2

AGAと男性ホルモンの関係がわかる

ポイント3

男性ホルモンの抑制方法がわかる

ヘアサイクルと抜け毛のメカニズム

AGAと男性ホルモンの関係をご説明する前に、抜け毛のメカニズムについて知っておいた方が良いのでご説明いたします。

ヘアサイクルとは?

抜け毛の増加はヘアサイクルが関係していると考えられています。
ヘアサイクルとは、髪の毛が生える準備期間から成長して抜け落ちるまでの周期のことです。ヘアサイクルは、成長期と退行期、休止期の3つに分類されています。

成長期とは言葉通り、髪の毛が成長する期間のことです。髪の毛は毛母細胞が活発に細胞分裂して、太くて長く丈夫な髪の毛に成長します。正常な人の成長期は約2~6年と言われており、ヘアサイクルの8割以上を占めています。

退行期は、毛母細胞の細胞分裂が低下し髪の毛の成長が止まり、抜け落ちるまでの期間です。正常な人の退行期は2週間程度と考えられています。

休止期は、毛母細胞の細胞分裂が停止し、髪の毛が抜け落ちる期間です。正常の人は、ヘアサイクルを40~50回繰り返したあと、毛母細胞が完全に細胞分裂をやめると考えられています。

抜け毛のメカニズム

普通の人でも1日50~100本ほど抜け毛があると言われています。自然な脱毛は、ヘアサイクルの休止期にある毛母細胞の細胞分裂が停止している髪の毛です。休止期にない髪の毛でも、頭皮環境の悪化やシャンプー、ブラッシング、ヘアスタイルなどで髪の毛に力が加わると抜けることもあります。

ヘアサイクルが乱れて成長期が短くなると、太くて丈夫な抜けにくい髪の毛まで成長することができず、細くて弱い抜けやすい髪の毛が多くなってしまいます。
正常な人の抜け毛は、十分成長した太くて強い髪の毛が抜けていますが、薄毛の人の抜け毛は成長しきれなかった細くて弱い髪の毛が抜けている傾向があります。

薄毛の原因はヘアサイクルの乱れが関係していることが多いんだね!

ヘアサイクルを調べれば薄毛の原因がわかるかもね!

抜け毛の原因

抜け毛が増えてしまう原因は、いくつもあると考えられています。代表的な抜け毛の原因をご紹介いたしますが、抜け毛が増えてしまう理由はひとつだけという場合は少なく、いくつかの原因が複合的に作用しあっていると言われています。

AGA(男性型脱毛症)

抜け毛が増える原因として最も多いのがAGAによるものです。思春期以降の人に現れる抜け毛の増加で、AGAの発症には遺伝が関係していると考えられています。

AGAは、前頭部の生え際、頭頂部の抜け毛が増えるという特徴があります。一概には言えませんが、前頭部や頭頂部が薄毛になっている人は、AGAの可能性が高いと考えられます。

睡眠不足や偏った食事

毛母細胞は、寝ている間に最も活発に活動することが知られています。そのため、睡眠不足は髪の毛の成長を妨げることになってしまうのです。十分な睡眠を取っていたとしても、無理なダイエットや偏った食事をしていたら、髪の毛の成長に必要な栄養が十分に行き届かないので、髪の毛の成長は妨げられてしまいます。

喫煙やストレス

喫煙は、頭皮の血行を悪化させ、髪の毛の成長に必要な栄養が行き届かなくなる可能性があるため、薄毛の原因になると考えられています。ストレスと薄毛の関係はまだはっきりとはわかっていませんが、自律神経やホルモンバランスを乱し、頭皮の血行を悪化させるため髪の毛の成長を阻害してしまい薄毛の原因となるという報告があります。

頭皮環境の悪化

頭皮を清潔に保っていないと、フケ・かゆみの原因となります。フケやかゆみは頭皮の炎症を引き起こし、薄毛の原因になる可能性があります。

また、頭皮には適度な潤いが必要です。髪の毛を洗ったあとに乾かさずに放っておくのは髪の毛には良くないことですが、乾かし過ぎると頭皮が乾燥し過ぎて良くありません。

頭皮の皮脂は紫外線や雑菌から頭皮を守ってくれるバリアの役割があります。過度のシャンプーで皮脂を完全に洗い流してしまうと、頭皮を守れなくなり抜け毛につながります。そのため、シャンプーは多くても1日に1回、2~3日に1回でもよいでしょう。

加齢

年を取るに従い、毛母細胞の細胞分裂が低下し、頭皮の血行も悪くなるために髪の毛の成長に必要な栄養が供給されにくくなります。そのため、髪の毛は十分成長できず、細い髪の毛が増えて抜け毛が多くなってしまうのです。

抜け毛の増加には多くの原因が考えられるんだね。

どれかひとつというより、いくつかの原因が重なって抜け毛が増えるみたいね。

AGAと男性ホルモンの関係とは?

AGAが発症する原因は、男性ホルモンが関係していると分かっています。
男性ホルモン(テストステロン)は、5α-リダクターゼという酵素によって、ジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。DHTが毛乳頭細胞にあるアンドロゲンレセプターと結合すると、脱毛因子であるTGF-βが生成されます。

TGF-βがヘアサイクルの成長期を短くさせ、細くて短い髪の毛が増えてしまうのです。このDHTによるヘアサイクルの乱れがAGAの原因となっています。

DHT生成と遺伝の関係

DHTの生成量は、遺伝と関係していると考えられています。AGAはひとつの遺伝子が引き起こすのではなく、X染色体上に存在する遺伝子や常染色体にある複数の遺伝子によって引き起こされると分かってきました。

同じ遺伝子を持つ一卵性双生児は、ひとりがAGAを発症したらもう片方もAGAを発症する割合が9割以上でした。一方異なる遺伝子を持つ二卵性双生児は、ひとりがAGAを発症しても、もう片方がAGAを発症する割合は5~6割だったという研究報告があります。

DHTと結びついて脱毛因子TGF-βを生成するアンドロゲンレセプターの数と感受性は、遺伝すると分かってきました。AGA専門クリニックで遺伝子検査をするのは、アンドロゲンレセプターの量が多い遺伝子を持っているか調べているのです。

しかし、AGAを発症しやすい遺伝子を持っているからといって必ずAGAを発症するとはかぎりません。AGAの発症には遺伝的要因と環境的要因が作用し合って発症すると考えられているからです。

AGAには男性ホルモンが関係しているんだね!

親や祖父が禿げている人は禿ると言われているのは、AGAが遺伝に関係しているからだったのね!

男性ホルモンを抑制する方法

男性ホルモンを抑制する方法は、大きく分けるとふたつあります。ひとつは薬を使って強制的に抑制する方法。もうひとつは、食生活・生活習慣を改善して抑制する方法です。
クリニックで行われている薄毛の治療では、主に薬を使って男性ホルモンを抑制しますが、並行して生活習慣の改善指導も行われます。

男性ホルモンは、健康的な肉体を維持するのに必要なホルモンのため、薄毛対策とはいえ過剰に抑制しないように注意しましょう。

薬を使って強制的に男性ホルモンを抑制する方法

AGA治療でDHTの生成を抑制するために使われている薬は「プロペシア」や「ザガーロ」です。これらの薬は、テストステロンをDHTに変換する還元酵素・5α-リダクターゼの働きを阻害することで、DHTの生成を抑制しています。

DHTの生成が抑制されると、脱毛因子であるTGF-βの生成も抑制され、ヘアサイクルの成長期が正常な期間に近づいていき、抜け毛が減っていくのです。

5α-リダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、「プロペシア」はⅡ型5α-リダクターゼの働きを阻害し、「ザガーロ」はⅠ型、Ⅱ型5α-リダクターゼの働きを阻害します。そのため、脱毛抑制効果は「ザガーロ」の方が「プロペシア」よりも強いと考えられているのです。

DHTの生成を抑制する「プロペシア」「ザガーロ」ですが、全ての人に使用できるわけではありません。DHTは胎児の生殖器の発育に大切な役割を果たします。

妊婦や授乳婦にDHTを抑制する「プロペシア」や「ザガーロ」を使用すると、胎児の生殖器の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、妊婦(妊娠予定の人も含む)や授乳婦にはDHTの生成を抑制する「プロペシア」や「ザガーロ」の使用は禁忌となっているのです。

食生活の改善で男性ホルモンを抑制する方法

食事を改善することで男性ホルモンを抑制する方法は、残念ながらまだ医学的なエビデンスが低く、あくまでも男性ホルモンの分泌抑制が期待できるかもしれない、というレベルです。

しかし、食事を改善すると男性ホルモンの分泌抑制につながる、という報告があるのも事実です。体に害はなく簡単に手に入る食材のため、食事に取り入れて少し多めに摂取したほうが、より一層脱毛抑制効果が期待できるでしょう。

男性ホルモンを抑制すると期待されている成分と、含まれている代表的な食べ物をご紹介します。

亜鉛:レバー、シジミなど
ビタミンB6:牛肉、豚肉など
ビタミンE:ナッツ類など
大豆イソフラボン:納豆、豆腐など
カテキン:緑茶など

食事だけで摂るのが難しい人は、脱毛予防に効果があると言われている成分が含まれている脱毛予防サプリメントを服用してもよいでしょう。

生活習慣を改善し男性ホルモンを抑制する方法

生活習慣の改善でも、男性ホルモンを抑制することができると考えられています。ちょっと意識するだけですむことが多いので、薄毛予防のために日常生活に取り入れましょう。 適度な運動:男性ホルモンは汗とともに排出されると考えられています。

そのため、激しい運動ではなく、軽く汗をかくくらいの適度な運動をすると、男性ホルモンの抑制が期待できます。 水分を多めにとる:男性ホルモンは尿と一緒に排出されます。利尿作用がある飲み物を少し多めにとりましょう。おすすめは、コーヒー、紅茶、緑茶などです。

過度にとりすぎると他の問題が出てくる可能性があるので、あまり飲みすぎないように注意してください。 喫煙を控える:喫煙は男性ホルモンを増加させる作用があります。また、男性ホルモンを抑制すると期待されている亜鉛は、喫煙による体内の有害物質除去のために消費されてしまいます。

AGA治療薬ってDHT生成を抑制させることで、抜け毛予防をしているんだね!

食生活や生活習慣の改善でも男性ホルモンを抑制できるのね!

まとめ

  1. 抜け毛の増加は、ヘアサイクルの成長期の短縮が関係している
  2. AGAの発症には男性ホルモン(DHT)が関係している
  3. 男性ホルモンを抑制する方法は、薬を服用や日常生活の改善を行う

AGAと男性ホルモンの関係、男性ホルモンの抑制方法をご紹介しました。DHTの抑制が脱毛予防につながるため、以前からAGA専門のクリニックではプロペシアなどが使用されています。

しかし、抜け毛の原因は男性ホルモンだけではありません。医師の診察を受け、自分の薄毛の原因に合っている治療法を選択することが大切です。
薄毛で悩んでいる方は、出来るだけ早く薄毛を改善し、悩みがない幸せな人生を送れることを願っています。